ごあいさつ
モルタル・コンクリート吹付工は、昭和30年代後半から始まり、比較的軽微な設備で施工できるため、風化防止や小崩壊の防止を目的としたのり面保護工として多用されてきました。 昭和40~50年代は、のり面保護工の代名詞として全施工高の約60%を占め、ピーク時の施工量は年間800万㎡以上とも言われ、環境が重視される現在でも年間300~350万㎡程度の施工量があると推測されます。 しかし、施工後40~50年経過し耐用年数を迎え、更新が必要な箇所の増加や、耐用年数未満であっても吹付自体の劣化、地山の風化等の老朽化現象により、吹付の剥離・剥落、地山とモルタル面の密着不良による崩壊、吹付背面・地山の土砂化による表層崩壊が発生しています。 ソイルサンプラー工法は、老朽化した吹付工の背面・地山からコアを採取し、地山の状況を直接確認することで、危険性の把握とともに災害を未然に防ぐ対策工の設計に反映できる工法として期待されています。 当研究会は、更なる工法の発展のため「ソイルサンプラー工法研究会」を設立し、工法の普及・発展に取り組んでいます。
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